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GWを利用して、奈良県西部へ行ってきた。
上の写真は、世界遺産 法隆寺。
長い歴史を持つ素晴らしい寺院、国宝級の数多くの仏像など、奥深い仏教文化に触れることができた。
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この日は、法隆寺駐車場に車を止めて、法隆寺⇒中宮寺⇒法輪寺⇒法起寺と徒歩で回った。
帽子をかぶってこなかったのを後悔するくらい、日差しがとても強い日だった。
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法隆寺は、あの聖徳太子が建立したと伝えられ、1300年以上の歴史を持つ。
飛鳥時代に建立された、金堂と五重塔。世界最古の木造建築である。
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良く見ると、かなり老朽化した木材が使われているが、全体的には良くメンテナンスされていて、とても1000年以上前の建造物と思えない。
五重塔の一階には、粘土で作られた塑像が各方角にあり、いろいろな仏教の名場面が再現されているのだが、けっこうデフォルメされていて、面白い。
金堂の柱には、龍の模様があしらわれている。
法隆寺では、金銅釈迦三尊像、薬師如来座像、夢違観音像、百済観音像など、多くの国宝を目にすることができる。
特に印象に残ったのは、有名な百済観音像。
すらっとした長身で、間近に見ると、かなりの迫力があった。
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中宮寺。
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建物は見るべきものはないが、国宝「菩薩半迦像」がすばらしい。
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京都太秦の広隆寺にある弥勒菩薩像とよく似たポーズ、微笑みということで、良く比較されるらしい。
たいへん美しい表情である。
仏像は、こういう微笑みが好きだ。
このような作品を見ると、仏像も大変な芸術だとつくづく思う。
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次の、法輪寺までは、少し歩く。
このあたりはとてものどかな風景が広がっている。
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法輪寺は、三重塔が再建で、残念ながら世界遺産でも国宝でもない。
ただ、歩いて行くとのどかな風景の中、木々の向こうに突如三重塔が見えて、雰囲気が良い。
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4番目の寺、法起寺は、法隆寺と併せて世界遺産に登録されており、その三重塔は世界最古のものである。
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斑鳩町を離れて、車で慈光院へ向かった。
創建は江戸時代の1663年と、法隆寺等の斑鳩伽藍群より、ずっと新しい。
寺社や仏像ではなく、ここの庭園に興味があって、立ち寄った。
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周りは道路の狭い住宅街で、駐車場が見当たらない。
結局、生垣に囲まれた車一台分の細い道を寺に向かって登っていかなければいけないことに気付いたのだが、ちょっと勇気がなく、近くのスーパーの駐車場に停めさせてもらった。
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時代は飛鳥から一気に中世に進んで、茶室や、茶の席を意識したであろう庭園を望む座敷には、古刹とは異なる洗練された美しさがある。
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庭園を眺めながら、抹茶を頂いた。
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自分自身も、奥さんも、飲みなれないので、作法がどうも・・・
(周りの人、みんな両手で茶碗を持っている中、我々は片手で飲み干す笑)
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美しい庭園である。
この時期らしい鮮やかな深緑とツツジの花に囲まれて、しばらく、ゆっくりと散歩した。
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しかし、いくら美しい庭園でも、中宮寺 菩薩半迦像のような至高の芸術の持つ美しさには、やはり到底かなわないものであった。
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